- 監修:東京医科大学 皮膚科学分野
教授 大久保 ゆかり先生 -
掌蹠膿疱症の患者さんに特に注意していただきたい副作用などついてまとめたパンフレット『ルミセフ®による治療を受ける掌蹠膿疱症の方への安全性情報』がございます。
掌蹠膿疱症の患者さんで、ルミセフ®を服用される方は必ずご一読ください。
監修:東京慈恵会医科大学 名誉教授 中川 秀己 先生
治療中に副作用があらわれることもありますので、以下のことに注意しましょう。副作用のあらわれ方には個人差があり、日々の体調によっても異なります。
ここでは、特に注意していただきたい副作用について説明します。治療中は定期的に検査を行い、患者さんの状態を十分にチェックしながら慎重に治療を進めていきますが、いつもと違うな、と感じる症状があらわれたときには、ここに示した項目以外でも、すぐに主治医や医療スタッフにご相談ください。
本剤による治療中に下記のような症状がみられたら、次回の受診を待たず、 すぐに主治医や医療スタッフに連絡してください。
重大な副作用
特に注意していただきたい重大な副作用と、その症状を示します。それぞれの副作用ごとに記載した症状のうち、いくつかの症状が同時期にあらわれるのが一般的です。
主な症状 | |
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重篤な感染症 | かぜのような症状(せきがつづく など)、からだがだるい、発熱、嘔吐など |
好中球数減少* | 発熱、のどの痛みなど |
重篤な過敏症 | さむけ、ふらつき、異常に汗をかく、発熱、意識がうすれる、 口唇周囲のはれ、 息苦しい、かゆみ、じんましん、発疹など |
好中球は白血球の一種ですが、白血球には私たちの体を病原菌から守る働きがあるため、
白血球が減少すると、感染症にかかりやすくなります。
感染症
ルミセフ®をはじめとする生物学的製剤は、免疫系の働きを抑えることで治療効果を示します。一方で免疫系は、細菌やウイルス、カビなどの病原菌から私たちの体を守る働きがあるので、生物学的製剤を使用すると、病原菌に感染しやすくなることがあります。口腔カンジダ症で口の中の粘膜が痛んだり、味覚に障害が出たり、食道カンジダ症で胸焼け、胸の痛み、飲み込む際の痛みなどの症状があらわれることがあります。また、陰部カンジダ症もあらわれることがあります。まれには、感染症が重くなる場合もあるため、できるだけ早く適切な治療を行う必要があります。
感染症を避けるためには
ルミセフ®投与中は、感染症にかかりやすくなることがあります。普段から、以下の点に十分注意して、かぜなどの感染症にかからないよう心がけましょう。
- 手洗い、うがいを励行しましょう
- かぜやインフルエンザが流行っている時期は、外出の際にはマスクを着用しましょう
- 虫歯や痔ろうなど、感染源となりそうなものは、ルミセフ®による治療を開始する前に治療しておきましょう
- 食後は、しっかりと歯磨きしましょう
- 入浴などにより、体を清潔に保ちましょう
- バランスのよい食事を心がけましょう
ルミセフ®投与中は、生ワクチン接種による感染症発現のリスクを否定できないため、生ワクチン接種は行わないでください。