日常生活で注意していただきたいこと1)
症状を抑え、日常生活を無理なく送るために、以下の点に注意してみましょう。
負担を避ける
- 起床後は、まず伸びをしてから、徐々に体を動かし始めるようにしましょう。
- 物を拾う時には、脊椎を曲げる代わりに膝を曲げるようにしましょう。
- 急な動作はなるべく避けましょう。
- ベッドやまくらは硬めのものを使い、脊椎や頸への負担を避けるようにしましょう。
- 仕事や家事は自分のペースを保ちながら行いましょう。
心がけたい動作
- 毎日数回、深呼吸をしましょう。
- 動かせる脊椎や関節は、毎日必ず動かしましょう。
- 長い時間同じ姿勢をとることは避け、できるだけ頻繁に体を動かしましょう。自動車の運転の時も定期的に車外に出て体を伸ばしましょう。
運動・食事
- バランスの良い食生活を心がけましょう。
- タバコは控えましょう。
- 脊椎や関節への負担を避けるため、できるだけ体重を増やさないようにしましょう。
- 運動は積極的に行いましょう。ただし無理は禁物です。
リラックス
- シャワーや入浴はリラックスできるのでお勧めです。
- できるだけストレスを避けましょう。
無理なく日常生活を送るため1)
症状を抑え、徐々に体を動かせるように
痛みやはれなどの症状を抑え、徐々に体を動かせるように治療していきます。
たとえば...
頸ストレッチ
日本脊椎関節炎学会ホームページ
「AS患者さんのための体操教室」
http://www.spondyloarthritis.jp/common/img/pamphlet.pdf
無理なく日常生活を送れるようになったら、症状に応じて、少しずつ行動範囲を広げていきましょう。
医師は、患者さんの症状をみながら、痛み止め、局所ステロイド注射、生物学的製剤を使用していきます。
治療は個々の患者さんの症状に合わせて行いますので、心配なこと、やりたいことなどがあるときは、遠慮せずに医師や医療スタッフに相談しましょう。
1) 日本AS友の会. 強直性脊椎炎療養の手引き(第3版)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~asweb/QandA/AS_medical_treatment_manual_rev1.pdf(2022年6月閲覧)